Plant Observation Record
植物観察記録
Plant Names and Overviews植物名と概要
セリバオウレン Coptis japonica var. major
- 分類(APG Ⅳ):
- 真正双子葉類 > 中核真正双子葉類 > キンポウゲ目 > キンポウゲ科 > キンポウゲ亜科 > オウレン属 > セリバオウレン
- 花被片の色素:
- セリバオウレンの花被片はフラボン/フラボノール誘導体が補助的に関与しつつも、可視発色色素の含量が低く、花被組織の半透明性と細胞間隙での多重散乱により白色に見えると推測します。
- 生息地:
- 半日陰~日陰・針葉樹林や落葉広葉樹林の林床~林縁(本州、四国)
- 花期:
- 2~4月頃(多年草、虫媒花:推測:甲虫類(ハネカクシ等)、ハナアブ類、ハナバチ類
※個人的にはクサカゲロウ類の訪花を確認しています。
- 名前の由来:
- セリバオウレンの学名「Coptis japonica var. major」のうち「Coptis」の部分はギリシャ語で「koptein=切り分ける」という意味であることから、深く切れ込む葉の様子が語源となります。また、「japonica var. major」の部分はラテン語で「日本産の+変種+大型」という意味になります。和名の「芹葉黄連」のうち「芹葉」の部分は葉の形状が芹に似ていること、「黄連」の部分は黄色の根茎が節状に連なって見えることが由来とされています。
- 花:
- セリバオウレンの花は、5枚前後の白色の花弁状萼片と、その内側に8~10枚程(個人観察では15枚以上も確認しています。)の爪部を持った匙状の小さな花弁が放射状に配列します。(花弁は蜜腺を備えています。)また、雄蕊は多数、雌蕊は多数(10本前後とされる)の離生心皮からなり、全体としては花茎の先端に3~4個の花をつけます。 セリバオウレンは日本固有種で、雄花(雄蕊が成立し、雌蕊が欠如または痕跡的な花)、雌花(雄蕊が痕跡的な花)、両性花(雌蕊が成立し、雄蕊も形成される花)の3タイプまでは形態的に確認可能ですが、雌花は少数です。
- 葉:
- セリバオウレンの根出葉は、根茎から伸ばした長い葉柄を持つ2回3出複葉です。小葉は卵形~広卵形で、3出~羽状に深裂し、裂片の縁には鋭鋸歯が見られます。また、花茎の苞葉は長卵形で先端が尾状に伸び、3裂した先端は糸状に細くなることがあります。
- 茎:
- セリバオウレンの根茎は地中を地面と水平~やや斜走に伸び、短い間隔の節を連ねて形成されます。株元では、次期の葉や花茎になる更新芽(芽鱗に包まれた芽)が形成され、花期には当年に活動している先端付近から花茎や根生葉を地上に伸ばします。花茎はほぼ直立し、開花期には高さ5~12cm前後ですが、果実期には花茎や花柄が更に伸長します。
全体

花(雄花)

花(両性花)

根生葉

苞葉

更新芽

訪花昆虫

訪花昆虫

Edit History編集履歴
2026.02.26:「公開」ページを公開しました。