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Plant Names and Overviews植物名と概要

イソギク Chrysanthemum pacificum

イソギク(花)
分類(APG Ⅳ):
真正双子葉類 > 中核真正双子葉類 > キク目 > キク科 > キク属 > イソギク
花被片の色素:
イソギクの花被片の基調となる黄色は近縁のキク属の傾向からカロテノイド類:キサントフィル系(ルテイン/他)による可能性が高いと推測します。
生息地:
日向・海岸(本州:千葉/神奈川/静岡/愛知/三重/和歌山、東京伊豆諸島)
花期:
10~12月頃(多年草、虫媒花:推測:ハナバチ類、チョウ類 etc)
名前の由来:
イソギクの学名「Chrysanthemum pacificum」のうち「Chrysanthemum」の部分はギリシャ語で「chrysos=黄金の+anthemon=花」、「pacificum」の部分は「太平洋」という意味であることから、太平洋側沿岸の海食崖などに咲く黄金色の花であることが語源となります。和名の「磯菊」は海辺の磯近くに生える菊であることが由来とされています。
花:
イソギクの花は、花冠の先端が三角形に5裂した筒状花のみ(基本的に舌状花は無し)で頭花を形成し、散房状に配列します。総苞は半球形、総苞片はおよそ3列で冠毛はありません。(舌状花を持つ個体は、園芸種との交配由来と言われています。)
5本の雄蕊の葯は合着して葯筒を形成し、花粉は葯筒内側に放出されます。雌蕊の花柱がその中心を通って伸長することで、花粉は訪花昆虫に付着しやすい花冠口部まで押し上げられます(二次花粉呈示) その後、花粉の除去が進んだ段階で、柱頭が開裂して受粉が可能な状態に移行します。(雄性先熟型の雌雄異熟性)
葉:
イソギクの葉は茎の先端部で密に互生し、葉身は楕円形~倒卵形で基部は楔形、葉頂は鈍頭、葉縁は鈍鋸歯で、肉厚な表面には点状の腺(腺点)が目立ち、葉裏では白色の丁字状毛が密生しています。この丁字状毛は、強光・強風下での葉温上昇の抑制や蒸散の抑制に寄与すると考えられ、塩霧の影響を緩和する可能性も示唆されます。
茎:
イソギクの茎は地下茎から斜上~直立し、高さ20~50cmに達します。茎の先端部では葉が密に互生し、下部は木質化します。

全体

イソギク(全体)
頭花が集散状に配列する

イソギク(花)
雌性期に柱頭裂片が2浅裂する

総苞片

イソギク(総苞片)
総苞片は3列する

イソギク(葉)
葉の裏には丁字状毛が密生する

イソギク(茎)
下部は木質化する

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2025.12.26:「公開」ページを公開しました。